設立趣旨

公益財団法人トランスコスモス財団について
当財団は、ITアウトソーシング事業を展開するトランスコスモス株式会社(東証プライム上場)の創業者である(故)奥田耕己氏が私財を拠出して平成3年11月26日に設立した「財団法人奥田育英会」が前身で、主に奨学金貸与事業を和歌山県出身の学生を対象に行っておりましたが、平成20年12月1日公益法人制度改革関連三法が施行されたことにより、平成23年4月1日「財団法人奥田育英会」を名称変更し、「公益財団法人奥田育英会」に移行して、主に奨学金給付事業や学校への図書の寄贈などを行ってまいりました。
平成29年3月末には名称を「公益財団法人トランスコスモス財団」に変更するとともに、事務所を東京都渋谷区に移して、和歌山県のみならず全国を対象にして、学術・科学技術等の分野への助成事業、奨学金給付事業、国際人材育成助成事業など、より良い社会の更なる発展向上を目的として、公益事業の一層の拡大と充実を図り、社会貢献に務めております。
以下に、「財団法人奥田育英会」設立時の設立趣意書を掲示いたします。
設立趣意書
20世紀は科学の分野において目覚しい発展を遂げ、人類社会に大いなる文化と技術の貢献をもたらしました。現在は、それにより実に多くの人々が病と貧困から解放され、実り豊かな社会へ一歩ずつ前進している時代であります。輝ける「未来」を象徴する言葉であった21世紀まであと9年余りとなった今日、特に科学技術と社会環境との調和ある進歩発展が切に望まれるところであります。
これが具現するに当たっては、教育に負託するところが如何に重要であるかは既に周知の事実であり、歴史が証明するところであります。しかるに、一方には経済的等の事情により勉学を諦め又は苦学を強いられている若者たちが存在することもまた事実であります。この時に当たり、私は小学校入学以来一貫して教育を受けたここ和歌山県に、「財団法人奥田育英会」を設立し、微力ではありますが在郷の有為な人材育成の一助となれば、私が頂戴した数々のご恩に報いるべきささやかな一端であり、誠に幸甚この上なく存ずるものであります。これにより、和歌山県の教育振興と社会の発展にいささかでも寄与できればと切望する次第であります。何卒この趣旨に関係各位のご理解とご賛同賜りたくお願い申し上げるものであります。
平成3年11月26日
設立者(故)奥田 耕己
設立者プロフィール
- 昭和41年06月
- 丸栄計算センター株式会社代表取締役社長
- 昭和49年12月
- 株式会社関西丸栄計算センター代表取締役社長
- 昭和50年06月
- 和歌山丸栄計算センター株式会社代表取締役社長
- 昭和53年11月
- 株式会社インプット研究所代表取締役社長
- 昭和57年01月
- 群馬丸栄計算センター株式会社代表取締役社長
- 昭和57年04月
- 株式会社マリテツク代表取締役社長
- 昭和59年06月
- 財団法人情報サービス産業協会常任理事
- 昭和60年06月
- トランスコスモス株式会社代表取締役社長
- 平成09年05月
- 株式会社ジェイストリーム(現株式会社Jストリーム)代表取締役社長
- 平成10年06月
- トランスコスモス株式会社代表取締役会長兼社長
- 平成11年12月
- 株式会社イーベンチャーズ代表取締役社長
- 平成14年09月
- トランスコスモス株式会社代表取締役会長兼グループCEO
- 平成15年06月
- 代表取締役グループCEOファウンダー
- 令和04年04月
- 逝去